ユネスコ世界文化遺産「白川郷」を活用した集客プロモーション!

イベント「白川郷」

タイ人に大人気の白川郷。
バンコクの中心街から少し離れたショッピングモール「シーコンスクエア」で、白川郷をイメージしたイベントが行われていました。

イベントを視察してきたのでご紹介いたします。

・イベント概要
・白川郷とは?
・人気の理由
・イベント会場の様子
・最後に

 

・イベント概要

日付:2020年11月20日~29日

時間:10:30-21:00

場所:SEACON SQUARE(シーコンスクエア)、地上階

Google Map:https://goo.gl/maps/vkiydWyTJwFMssBr5

・白川郷とは?

岐阜県内の庄川流域を白川郷と呼称します。

その白川郷の荻原地区は合掌造りの集落で知られ、その独特の景観が評価され1976年重要伝統的建造物群保存地区として選定、1995年には合掌造り集落としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。

合掌造りとは

日本の住宅建築様式の一つであり、急こう配の屋根を持つことがしばしば。

「叉首構造(叉首(サス):二又のように頂部で緊結した2本の材を、逆V字型にして横架材を支える形を叉首といい、トラス構造の一種)の切妻造り屋根とした茅葺の家屋」と定義されています。

豪雪による雪下ろしの作業軽減や多雨地域でもあることによる水はけを考慮したものと考えられています。

 

・人気の理由

白川郷ですが、タイ人の訪日旅行に関する意向調査で例年上位に君臨する大人気スポットです。

訪日タイ人の人気観光地ランキング2019(アジア・インタラクション・サポートより、有効回答1,556票、2019年12月4日~2020年2月20日)
・人気スポット:1位富士山、2位白川郷、3位ディズニーランド、4位ユニバーサルスタジオジャパン
・人気観光地:1位大阪、2位富士山、3位京都、4位白川村(白川郷)、4位札幌
・人気都道府県:1位大阪府、2位東京都、3位北海道
詳しくはこちら(https://exptours.net/news/thai-ranking2020/)

白川郷が訪日観光地で人気の理由は、以下の3点です。

①雪や自然を楽しめる
タイは年中温かくほとんど季節を感じることはありません。
※厳密には暑季・雨季・乾季とあり、乾季にはセーターを来ているタイ人もいますが。

「本格的な寒さを経験したい」と日本旅行に訪れるタイ人は非常に多く、北海道が常に人気上位にいるのも納得の理由です。
白川郷は昔から豪雪地帯として有名で雪化粧された合掌造りの民家を一度見てみたいと訪れるタイ人も後を絶ちません。

②日本らしさを体験できる
白川郷には、「温泉・飛騨牛・雪」があるだけでなく、「昔ながらの民家で宿泊」など、タイでは経験出来ない日本らしい体験をすることができます。
このようにインバウンドの主流であるコト消費に関する観光資源・コンテンツを豊富に持っているため、白川郷は訪日客から人気を集めています。

③インスタ映えする写真を撮りたい
スマートフォンの普及が爆発的に進むタイ。2016年時点でその普及率は70%となっており、同時期の日本での普及率が59%であることを考えると、いかに普及しているがご理解いただけたかと思います。
そのスマホの普及と合わせて、Facebook、Instagram、LINEといった、日本でもおなじみのSNSも驚異的なスピードで普及しています。

タイ人の写真好きの度合いは、日本人と同等かそれ以上と言われるほど。

さらに情報拡散に積極的な人が多いタイ人はこぞって白川郷で写真を撮影し、SNSに投稿→この投稿が追い風となり、
雪の時期の白川郷はとてもきれいな写真が撮れるスポットであると、訪日タイ人の中では周知の事実となっています。

・イベント会場の様子

シーコンスクエアに設置された白川郷はJNTOの協力(協賛?後援?)もありとても本格的な作りでした。

ゲレンデを模した雪遊びエリア。

会場に特設特設された水路では、大きな錦鯉が優雅に泳いでいました。

日本と言えば日本食!

会場では日本をイメージさせる飲食店が数多く出店しており、訪れたタイ人がお店に並ぶ姿も見ることが出来ました

九州のお茶屋さん、「辻利茶舗」

素材から製法までこだわったスタミナ飯、「伝説のすた丼屋」

漁獲量は日本で第2位、宮城県から直送された「牡蠣」

今やバンコクにアンテナショップも構える「マルコメ株式会社」

タイ国内で、寿司、しゃぶしゃぶ、ラーメンなど多くの日本食を提供する「OISHI(おいし)」

まるで一蘭!?「Aラーメン」

地域によって呼び名が変わる「大判焼き(今川焼き・御座候・回転焼き)」

紅葉の下にある屋台、秋祭りのような雰囲気でした。

・最後に

バンコクの中心街(アソーク駅)から少し離れ、電車でのアクセスが出来ない立地の為、日本人の姿はほとんど見受けられませんでした。

しかし、今回のイベントはシーコンスクエアのFacebookでの事前告知や、インフルエンサーを使った情報の拡散(以下参照)

Facebookのフォロワーが40万人を越えるページ「JapanSalaryman

Facebookのフォロワーが300万人を越えるページ「Chillpainai

その他にも会場を訪れたタイ人のSNS発信が更に人を呼び込み、イベント会場は終始賑わっていました。

今回はタイ人に大人気の白川郷をコンセプトに集客、そして主に食の面で日本のコンテンツを楽しんでもらおうと言う趣旨が見て取れました。

商業施設+観光名所+日本食が交わり事前告知をしっかり行うと集客はバンコク中心部から外れても十分出来ると言うことがわかったイベントでした。