訪日タイ人に「地方旅行に興味を持たせ、旅先として選んでもらう」ためには、Web上での情報発信が重要です。
本記事では、訪日タイ人の集客に成功しているメディア施策を分析し、必要な要素をまとめました。是非ご覧ください。
訪日タイ人の観光客数は増えている
団体旅行から個人旅行へと移行してきたタイでは、海外旅行の需要が高まり、2013年から2019年の間で日本に訪れたタイ人観光客は約3倍に増えました。
「観光庁 訪日外国人消費動向調査」によると、タイ人が日本旅行の情報を検索する際、「SNS・動画サイト・観光協会及び観光機構のWebサイト」などを利用していることがわかります。
現在、新型コロナウイルスの影響により、例年の観光客数に戻るまで時間がかかることが予測されています。
コロナの収束後に向けて、企業や自治体様などは、訪日旅行を考えているタイ人に対して、今後どのようにアプローチをするべきなのでしょうか。
訪日タイ人に向けた日本旅行のコンテンツ発信
「訪日外国人はビジネスに繋がりそうだからWebメディアを始めよう」と、日本旅行に関する情報発信をスタートさせても、思うような結果が出ないWebメディアが大半です。
理由の一つとして、全ての訪日外国人を1つのターゲットにし、情報発信をしていることが考えられます。
訪日外国人の興味・関心が共通していると思い込み、国ごとに傾向を分析した情報発信が出来ていないケースが見受けられます。
訪日外国人の目的は、国ごと(各個人)に異なるので、「誰に何の情報を届けるのか」を明確にすることが重要です。
「訪日タイ人に向けて日本旅行の情報発信」をする場合、タイ人の国民性や日本の何に興味があるのかをあらかじめ調べることで、発信すべき内容が明確になります。
訪日タイ人の集客に貢献するWebメディア
タイ人から支持されるメディアの1つに「Trippino HOKKAIDO」という、北海道の観光情報に特化したタイ語のWebメディアがあります。
主にローカルコンテンツを投稿し、日本に訪れる前と日本に訪れてからの訪日タイ人の旅行をサポートしています。
「Trippino HOKKAIDO」が訪日タイ人に人気の理由は、ガイドブックに載らないニッチなスポットも紹介している点です。
ラーメンや甲殻類(エビ・カニ)好きが多いタイ人に向けてのグルメネタ、アニメ好きのためのサブカルショップなど。
もちろん定番スポットの掲載も大事です。
ただ、そのWebメディアでしか収集出来ない情報を発信することで、独自性のあるメディアポジションを獲得出来ます。
「Trippino HOKKAIDO」はタイ語のFacebook、Instagramの運用だけでなくオリジナルアプリも展開し、幅広い層をカバーしています。
そのアプリでは宿泊施設や飲食店の検索もでき、北海道旅行は「Trippino HOKKAIDO」だけで情報収集が完結するのも大きな特徴です。
冒頭でも触れた「失敗しがちなWebメディア」は、ただ一般的な情報だけを発信するメディアになってしまっていることが原因です。
コンテンツを量産することだけを目的とした場合も同じことが言えます。
メディアの目標を達成するためには、「誰に(Who)何を(What)どうやって(How)」の3つをできるだけ落とし込むことで、メディアの方向性も明らかになり、ターゲットに刺さる情報発信をすることが可能です。
訪日タイ人を呼び込む「旅マエ・旅ナカ」
訪日タイ人を増やすためには、タイ人に好まれるコンテンツを届けることが重要です。
【訪日タイ人を集客する3つのポイント】
・量より質(タイ人が好む情報を発信すること)が大事
・ローカルなコンテンツに特化したWebメディアは評判が良い
・誰に(Who)何を(What)どうやって(How)を明確にする
「旅マエ(日本に訪れる前に行う情報検索)」と「旅ナカ(日本に訪れてからの情報検索)」では、訪日タイ人の心理や行動は異なるので、検索意図を理解したコンテンツを増やすことで、集客に繋がるメディア構築ができます。
コロナ収束後に向けて、訪日タイ人に向けた広告宣伝や情報発信をしている自治体、企業が増えつつあります。
タイ人インフルエンサーを起用したSNSマーケティング、多くのタイ人が閲覧するWebメディアでの広告出稿など、
訪日タイ人のインバウンドを考えている自治体・企業の担当者様、弊社のお問い合わせにて是非ご相談ください。