訪日外国人によるレンタカーの利用数が年々増加しています。
特定の観光地に人が集中し過ぎる「オーバーツーリズム」解消のためにも、目的地を分散させることが出来るレンタカーの利用促進は有効手段のひとつです。
FITが8割を超え、訪問回数も7割が2回以上という訪日タイ人にとって、レンタカーの利用は心惹かれる選択肢です。
そこで、彼らにレンタカーの利用を促すプロモーションについて、まとめてみました。
タイ人にレンタカーをお勧めできるポイント
・タイは日本同様、右ハンドル、左側通行
・タイにおける日本車のシェアは9割を占め、車幅をはじめとする車両感覚などにも慣れています。
・写真好きなタイ人にとって、クルマだからこそ行ける写真映えスポットは魅力的。特にまだあまり知られていない場所ならなおさらです。
課題
・基本ルールの理解
「国際免許証」の取得方法(ジュネーブ条約に基づく様式に準ずる)
・日本の交通法規の理解
タイのルールとの違いの紹介、説明
・交通標識の理解
標識のイラスト一覧などで主要なものを覚えていただく
・利用方法
有料道路の料金所、コインパーキング、ガソリンスタンドなど
・事故発生時の対応方法
警察への通報、レンタカー会社への連絡方法など
課題対策
上記の課題をクリアする方法として、タイ語版のレンタカー利用の「ガイドブック」の制作が考えられます。
ただ、より充実したものを提供するには、自治体、道路公団、警察庁、レンタカー会社、駐車場会社など様々な関連団体、企業の協力が求められます。
宮城県の事例紹介
そこで参考になるのが、訪日タイ人にレンタカーを利用していただくノウハウを紹介する宮城県のサイト「ขับรถเที่ยวโทโฮคุกัน」です。
ขับรถ 車を運転する / เที่ยว 旅行 / โทโฮคุ 東北 / กัน 一緒に
http://japan-miyagi-road-trip.jp/
こちらのサイトでは、下記項目を紹介しています。
- 訪日外国人にお得なハイウェイパス「Tohoku Express Way Pass」PR
- 宮城県おすすめモデルコース
- レンタカー予約サイト
トヨタレンタカー<タイ語>
ニッポンレンタカー<英語> - 交通標識早見表、緊急時連絡先/指差し確認表
- タイ語パンフレット(ルートマップ)
- その他関連サイトのリンク
まとめ
確かに、レンタカーを借りた訪日外国人が関係する交通事故も増えています。
ただ、2020年の訪日外国人4,000万人と国内での消費支出拡大を目指すのであれば、“いざという時”のことも踏まえつつ、「レンタカー」で日本を楽しんでいただく環境づくりも前向きに考えるべきかと思います。
「レンタカー」関連施策に向けてタイ語の制作物作成、翻訳業務などお気軽にご相談ください。