先日、バンコク市内の日本人が多いプロンポンの街を歩いていた時のことです。
外国人カップル(男:白人、女:アラブ系)から英語で声をかけられました。
「あなたは日本人?来週大阪に行くのだけど、このパンツ(バミューダパンツ)では寒いかな?」というやり取りから会話は始まりました。
その後、自分たちはドバイから来たことを、財布を広げ、ドバイの紙幣を見せながら自己紹介。
そして次の一言が、「日本のお金も見せて欲しい」でした。
これが、バンコクで日本人をカモにしている“日本円見せて”詐欺か!と気づき、「日本円は持っていません」と即答。
言われるがまま、日本円の札を見せると、いつの間にか数枚を抜かれてしまう・・・という犯罪です。
バンコクに滞在する日本人ブログでも紹介されていた手口だったので、事なきを得ました。
追記
アソーク界隈でも単独のアラブ系男性がコンビニで何故か日本人に「わさび味のチップスないか?」と聞いてきて、コンビニ奥まで連行し今度日本に行く「日本の1ドルって何円なの?見せて」と明らかに不自然なやりとりで近づいてきた詐欺もいるのでご注意下さい。
日本が旅行先に選ばれる大きな理由のひとつが、「治安の良さ」ですが・・・
夜でも自由に歩ける日本の街は、外国人観光客にとって大きな魅力です。
とはいえ、全く安全なわけではありません。特に、大きな都市は人が多い分、リスクも高くなります。
初めて訪れる異国の地にテンションが上がり、防犯への注意がおろそかになることもあり得ます。
そこで、「安心・安全な日本」とはいえ、気をつける点を案内する多言語の情報があっても良いのではないでしょうか。
ベースは、日本人向けの「防犯ガイド」などでOK。犯罪事例と対策をイラスト中心に作成。
多言語「防犯ガイド」の作成に際して、コンテンツは日本人向けにある既存のもので大丈夫かと思います。
例)
ひったくり:後ろから来たバイクや自転車に持っているバッグを奪われる。
対策:バッグは車道側ではない方に、かかえるように持つなど。
置き引き:少し目を離したスキに荷物を盗まれる。
対策:荷物をしばらく置く際は、常に大人が一人いるようにする。新幹線の長距離移動の際も油断しないなど。
スリ:上着の内ポケット、リュックのポケットから、財布やスマホを抜き取る。
対策:現金は分散して持ち、混んでいる電車内ではリュックは前に抱えるなど。
さらには、犯罪の被害に遭った場合には近くの交番(KOBAN)に駆け込むなどの対応も紹介します。
具体的な提供方法は、チラシやパンフレットの印刷物の用意、観光案内のホームページ上での掲載、ダウンロードページなどです。
日本への旅行が楽しい思い出となるよう、私たちができること。
今回、私が犯罪の手口を知っていたことで、“日本円見せて”詐欺の被害に遭わずに済みました。
同様に、起こり得る犯罪の情報を事前に伝えることで、訪日外国人の防犯意識の向上につながるかもしれません。
日本に対するネガティブな情報ですが、提供する価値はあるかと思います。
多言語の防犯ガイドの作成に際しては、当社でも承っています。お気軽にご相談ください。