タイの格闘技「ムエタイ」観戦の様子をご紹介します。

  • 2023年7月13日
  • 2023年7月14日
  • コラム
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先日、弊社タイ人スタッフと「ムエタイ」の試合を「ラジャダムナン・スタジアム(Rajadamnerm Stadium)」で観て来ました。

本記事では、チケットの取り方(予約方法)からお勧めの座席などご紹介します。
長年タイに駐在しているけど行ったことが無い方や、タイに行ったら一度は観てみたい方の参考にしていただければと思います.

1.「ムエタイ」とは

タイの国技であり、「タイ式ボクシング」とも呼ばれます。
「ボクシング」との大きな違いは、「蹴り」、「肘」、「膝」とを組み合わせた多彩な攻撃手段で、迫力ある試合が繰り広げられます。
また、ムエタイの起源から、日本の「相撲」のように、儀式的な意味合いも持ち合わせており、試合開始前の「祈りの舞:ワイクルー」も魅力の一つです。

2. スタジアムと座席の予約方法について

バンコク市内には「ムエタイ」や「ボクシング」の試合が行われる大きなスタジアムが二つあります。
「ラジャダムナン・スタジアム」と「ルンピニ・スタジアム」です。

今回はスクンビットからのアクセスの良さと大きな試合が開催されるとのことで「ラジャダムナン・スタジアム」を選びました。
「ラジャダムナン・スタジアム」の座席はネット(英語)で予約できます。

チケット予約の方法はこちら

①まずはHPへアクセスし、https://rajadamnern.com/

BOOK A TICKET NOW!をクリック

②日時を選択

行きたい日程を選択し、右端にあるBOOK をクリック

③試合の内容や座席金額の書かれたページを確認

By checking this box, I hereby agree that my information will be shared to our Event Organizers
こちらのチェックボックスを押して Select Zoneへ

④Register画面の登録

Emailとパスワードを入力し、Registerが完了すれば座席選択が可能です。

⑤座席選択+お支払い

座席選択後、お支払い画面で支払い登録をすれば予約完了です。
予約されたQRコードがRegister登録時に入力したEmailに届きます。

 

我々は、選手達の汗や血しぶきを浴びる覚悟で、リングサイドを予約しました(笑)。
表のSECTION3,4,5,6,7のエリアで2,500THBの席、レイアウト図③の最前列です。

試合は主に夕方~夜に行われることが多く、夕方の渋滞ラッシュを考え、
最も効率的な行き方は最寄り駅「ラチャテウィ(Ratchathewi)」(BTSスクンビット線)からタクシーがお勧めです。

当日は、駅からはタクシーで約20分、費用は75THBでした。

3.試合開始前の様子

スタジアムに到着後、タクシーから降りると、入口に立つスタッフから声をかけられました。
スマホの予約画面を見せると、チケットの窓口を案内され、パンフレット、チケット、リストバンドを渡されました。
リストバンドには手書きで座席番号が記入されています。

そして試合会場、薄暗くちょっと怪しげな雰囲気を予想(期待?)していましたが、見事に裏切られました。
会場内はDJがアップテンポな音楽を流し、全体照明やスポットライトなど、いかにも欧米の観光客に受けそうなクラブのノリでした。
観客も欧米や中華系の観光客が多く、客席の稼働率は試合直後で6~7割、試合半ばで8割位の入りでした。

4.いよいよ試合開始!

試合は全8試合(パンフレットには無い前座試合が2試合)行われました。全試合3ラウンド制で、ラウンドごとのインターバルは2分間。
試合の前には独特の音楽とリズムの「踊り(ワイクルー)」の儀式があります。

ちなみに演奏は2階席でライブ演奏していました。この演奏が結構耳に心地よく、異国情緒も味わえる時間です。

さて、最初の前座試合は女子選手同士、タイ人選手と外国人選手の闘いでした。
ちなみにタイ人選手は女子高生とのことでした。試合結果は、タイ人選手の判定勝ち。
その後、タイのスポーツチャンネルの解説やTシャツプレゼントのイベントを挟みながら7試合が行われました。

 

5.ムエタイ観戦、おススメの座席は?

我々が予約したリングサイドのSECTIO③の座席、結論から言うと“失敗”でした(笑)

理由

・ロープと関係者の頭越しの観戦で、それらがジャマで良く見えない
・選手達がリングの反対側に行ってしまうと状況が全く分からない(大型モニターでの観戦になる)
・我々が座る反対側に審査員席があり、そちらが正面。試合後、レフリーを中央に左右に両選手が立ち、判定を下す際、選手の後ろ姿しか見えない。

そこで、おススメの座席ですが、座席レイアウトの⑧&⑨の二階席が良いと思います。
価格も1,800THBとリングサイドより安く、見え方は多分こんな感じのハズ。

また、インターバルの余興として、ライブカメラで撮影された映像が大型ビジョンに映し出されるイベントが数回ありました。
“オススメ席”は撮影されることが多く、カメラ慣れしている欧米人が、ビールの一気飲みやマッスルポーズなどで場内を盛り上げていました。

6.会場内のデジタルサイネージについて

リングサイドの席の外側を一周する動きのあるデジタルサイネージをはじめ、会場内数か所に大型のサイネージが掲出されていました。
目立っていたのは会場内で販売されているタイのビール「LEO」の広告でした。

7.ここからは個人的感想です!

他のサイトに書かれていますが、「ムエタイ」は賭けの対象になる競技ということもあって、実力が拮抗した対戦が多く組まれます。
実力差がありすぎると賭けが成立しなくなるからです。

そのため、KO(ノックアウト)による決着はあまり期待出来ません。
事実、当日も前座を含めた全8試合のうちKOは1試合だけでした。
その唯一の選手は日本人でした(ドクターストップによるTKO負け・・・残念)。


試合は激しいパンチの応酬もありますが、同じくらいロープを背にしたクリンチ状態の首相撲も多く、もどかしさを感じることも度々でした。

KO率の高い格闘技を見慣れた方には物足りないかも・・・という気がします。

※この日は会場内のどこかで賭けが行われている様子を伺うことは出来ませんでした。

また、興業的にどうなのかなと思ったのが、試合時間の長さです。
全試合が終了したのが、午後11時前で、10時を過ぎる頃から帰り始める観客も結構見受けられました。
試合間の時間、もう少し詰めても良いのではと思いました。

もう一つ。この日、7試合が判定でしたが、タイ人と外国人選手の闘いの場合、ほとんどタイ人が勝利していました。
やはりホームタウンデシジョンがあるのかなぁ・・・という印象も少し感じました。
もちろん素人の伺い知れない判断基準もあるのかもしれませんが。

8.タイに関する話題のひとつとして、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

「個人的な感想」は別にして、「ムエタイ」はタイならではの魅力的な格闘技です。
タイ在住の方や何回もタイを訪れている方でもムエタイの試合を生で観た方はあまり多くは無いかもしれません。

「ラジャダムナン・スタジアム」のムエタイはエンターテイメントを意識しているので、外国人でも安心して観ることができます。
女性の観客も多く訪れていました。
「一回、観に行ってみようかな」と思われたら、ぜひ本コラムを参考に訪れてみてください。