なぜ訪日タイ人は多慶屋に足を運ぶのか? SNSで拡散したくなる3つのポイント

  • 2020年8月22日
  • 2021年11月5日
  • コラム
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東京都台東区にある多慶屋は、訪日タイ人が多く訪れます。なぜタイ人は多慶屋を知っているのでしょうか。
今回は、”特定の外国人旅行客から指示されている
理由”と”多慶屋のインバウンド戦略”をご紹介します。

多慶屋の特徴とは

多慶屋は、今年で創業73年。JR御徒町駅から徒歩2分、地下鉄の各最寄り駅(仲御徒町駅・上野御徒町駅)から徒歩5分圏内に複数の施設があります。

取り扱う商品は、食料品や日用品をはじめ、化粧品、服飾雑貨、医薬品、家具など約18万アイテム以上。有名ディスカウントストアとして、たびたびテレビなどのメディアでも取り上げられています。

2022年秋頃には、営業中の3施設を除く建て替えを行い、新多慶屋としてオープン予定です。特に訪日タイ人には日本限定味のお菓子や日焼け止めなどの化粧品、輸入ブランド商品、各国の電圧対応家電が人気です。

多慶屋がタイ人を始めとする外国人旅行者によく知られるようになったのは、各国のニュースや在日タイ人のSNSで取り上げられたことがきっかけです。目を引く紫色の外観から、タイでは「紫のビル」として知られています。

SNSの口コミで広がった多慶屋の3つのポイント

多慶屋はインバウンド集客に徹底したわけではありません。外国人旅行者が投稿するSNSがきっかけで認知が広まりました。SNSによる拡散の要因は3つあります。

①多言語対応による安心感

多慶屋に足を踏み入れると、日本語以外の言語が目につきます。

商品棚にはタイ語・中国語のPOPが付き、各階のエレベーター付近にはタイ語・中国語・英語・韓国語で書かれた持ち歩けるフロアガイドが置かれています。

商品のバーコードをスキャンして多言語で商品説明を見ることができるPaykeタブレットも設置。外国人旅行者が自分で気になる商品を気軽に検索することができます。

特に多い訪日タイ人、訪日中国人に対応するために、タイ人と中国人スタッフを採用をしているのも、外国人旅行者は言葉の心配がなく安心して多慶屋に足を運びやすい理由だと考えられます。

②タイ人にとって充実した品揃え

多慶屋の品揃えも訪日タイ人が訪れる理由のひとつです。
タイ人が好む抹茶味やきれいなパッケージのお菓子など、お土産にふさわしい商品が多数売られています。またタイでの売れ筋商品もリサーチしてから仕入れているため、多慶屋だけで欲しいものが手に入ります。

1か所で買い物が済む便利さが、訪日タイ人の目に留まったのです。
多慶屋はQRコード決済がタイ国内で普及し始めていることから、日本で最初にタイのQRコード決済を導入。Webサイトのタイ語対応ページの最上段にQRコード使用可のバナーを設置し、旅マエからの周知を図っています。

③見てて飽きないWebコンテンツ

多慶屋はWebで積極的に情報を提供しています。
タイ語のアクセスマップやフロアガイド、輸出免税手続きについての図解を掲載。旅行者は店舗への道筋から買物を済ませて帰るまでを旅マエに知ることができます。

また、タイ人に人気のWebメディアとのクーポン連携。露出箇所を複数設けた取り組みが認知度を上げた理由のひとつです。

タイ語によるFacebookページやTwitterアカウントを設け、タイ人好みのお菓子や世界的人気キャラクター商品などを紹介しています。
タイでは「紫のビル」として知られていることからTwitterのユーザー名を「Purple_building」とするなど、わかりやすくする工夫もしています。

多慶屋のYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCfU58s3BHewYgpr_atuYYMwでは、タイ人スタッフによるタイ語動画も投稿。タイ語のテロップを付け、見やすく、わかりやすいものとなっています。

中には、タイ人スタッフによる街ブラ動画もあり、JR上野駅から御徒町駅まで歩きながらいろいろなスポットを紹介しています。駅から多慶屋までの行き方だけでなく、多慶屋周辺での楽しみ方も知ることができます。。

タイ人の趣味嗜好を理解をすること

多慶屋の成功は積極的な情報発信に加え、タイ人にとって利用しやすい店舗作りや、タイ人が好む商品を仕入れたことが大きな要因です。それにより、実店舗を訪れたタイ人がSNSやブログを通じて口コミを拡散しました。

旅マエの情報収集に利用するWeb上にいろいろなコンテンツを設置したことも集客に一役買っています。訪日タイ人が満足するためにはどうしたらいいのかを追求した結果といえるでしょう。

タイ人インフルエンサーを起用したSNSマーケティング、多くのタイ人が閲覧するWebメディアへの広告宣伝など、訪日タイ人を集客したいとお考えの企業様は、弊社のお問い合わせにてご相談ください。