本記事では、「タイ市場への新たな参入を検討している」企業様や「日本からタイ人にアプローチをしたいと考える」企業様に向けて、「SNSで認知度向上や集客に繋げるマーケティング戦略」を紹介していきます。
首都のバンコクを中心に急速な発展が進むタイでは、SNSでの情報収集が約80%とデジタル化が普及している国でもあります。日本のSNS市場と異なる点は、Facebookが主流なのが特徴的とも言える部分です。
タイではInstagramも若い世代を中心に影響力のあるSNSですが、情報収集をするためのFacebookとは利用目的が異なります。
各SNSの利用目的を細分化し、SNS毎に利用するターゲット層を把握することが、SNSマーケティングで成果を出すために重要なポイントです。
では、タイ人を集客するためのSNSのマーケティング戦略はどうすればいいのでしょうか?
タイ人に効果的なSNSマーケティングとは?
タイ人の利用するデバイスは90%以上がスマートフォンです。また、タイのインターネットユーザー数は2019年1月と比べて100万人増えたことから、SNSの需要が上がっているのは明らかです。
下記の画像は、2020年1月にタイ人が利用したSNSの割合を示したグラフです。

普及率の高い順に「Facebook・YouTube・LINE・Instagram」の4つのSNSで、タイ人を集客する効果的な方法について見ていきましょう。
埋もれやすいFacebookの投稿
普及率の低い日本と比べ、タイのFacebookは多くの情報が混在しています。そのことから、日本の観光地や新商品のプロモーションを始めても成果が出にくく、Facebookの運用を諦めてしまう企業もいます。
投稿に文字数の制限はないので、文章だけに力を入れてしまうアカウントも少なくありません。アカウントプロフィールの情報量をできる限り記入し、WebサイトやECサイトのURLを貼り付けることも重要です。
埋もれやすい投稿にならないように、「タイ人が日本の何に興味があるのか」を抑えることも投稿のエンゲージメント(反応率)を上げるポイントです。
タイのYouTube市場
タイのYouTube市場では、「活字が少なく」「ストーリー性のある」動画が多い傾向にあります。
タイ人は昔から活字を読まないと言われているのですが、動画を見れば一目瞭然です。字幕のある動画が少なく、登場する人の表情や音楽・映像などで表現されているのが特徴的です。
ブランドや製品の性能よりも感情に訴える要素を重視する傾向があり、共感されやすい内容を盛り込んでいます。
多様性のあるLINEでの情報発信
上の表から、タイ人は日常のコミュニケーションツールにLINEを利用しています。また、ユーモア好きのタイ人はスタンプの購入率も日本に次いでいます。
企業様がタイ人の集客数を増やしながら距離を縮めるには、タイ語で情報発信をするLINE@が効果的とも言えます。ちなみに、日本でよく使われた「メールマガジン」も、タイでは馴染みがなく、効果は期待できません。
また、旅行目的の訪日タイ人をターゲットとした場合、LINE@でのWeb接客も満足度を高める手法になります。
例えば、日本の商品に興味を抱いたユーザーはLINE公式アカウントから「友達追加」をし、LINE上で商品の購入を完結させるまでの流れを行います。
実店舗に訪れなくても、オンライン上でコミュニケーションが取れるため、新しい購買体験を提供できます。
また、製品についての質問も個別で対応でき、円滑に購入を促すことも可能です。
Instagramでインフルエンサーを活用する
タイ人インフルエンサーは、世界規模で影響力のある有名な方が多く、企業の製品をプロモーションする場合には、期待以上の成果も見込むことができます。
タイの女性(ニューハーフも含め)は、美意識の高い層が多く、化粧品・美容コスメの分野では効果的です。
また、タイ人はトレンドに流されやすく、次の流行りを作るためにインフルエンサーを活用しPRをすることで、予想以上の成果も期待できます。
タイ人向けSNSマーケティングのまとめ
タイにおいて主流のSNS(Facebook・YouTube・LINE・Instagram)を上手に活用することで、認知度や集客力の向上に大きく貢献します。
タイでは情報収集の手段として、今後もSNSのさらなる拡大が予想されます。また、タイ人は新しいものが大好きです。新商品のデビュー時、「日本製品の高い信頼性」と「SNSの上手な活用」で、一気に拡散するかもしれません。
SNSマーケティングの一手段として、タイ人インフルエンサーによるPRをお考えのご担当者様、弊社のネットワークから、最適な人材をご提案させていただきます。
ご相談お待ちしております。
インバウンド事業向けに企画書にそのまま使える「訪日タイ人」基本データ2021を配布しています。
タイの最新情報を知りたい方は是非ダウンロードください。