突如始まった店内飲食禁止の規制
2021年6月28日月曜日から首都バンコクを含む周辺の5つの県(サムットプラカーン県、パトゥムタニ県、ノンタブリ県、ナコンパトム県、サムットサコー県)、及び南部国境の県(ヤラー県、ナラティワート県、パッタニー県、ソンクラー県)で飲食店の店内飲食禁止の規制が実施されました。
前週の金曜日の時点では規制はしない線が濃厚であった矢先の出来事。
バンコクで飲食店を営む数多くの経営者様は頭を抱えられたことかと思います。
店内飲食禁止の規制期間は30日
政府の定めた店内飲食禁止の規制期間は30日。
実質この期間に飲食店が出来ることは2つ。
①持ち帰り対応
②デリバリー対応
①は来店して頂く必要があるため、①の持ち帰り対応だけで収入を上げていくのは非常に難しいかと思います。
そこで注目すべきは②のデリバリー対応です。
ご存知の通り、タイはモーターサイ(バイクタクシー)などの運送サービスが非常に充実しています。
今、外出を極力しないタイ人にとって、モーターサイによるデリバリーサービスは無くてはならない存在です。
そんなデリバリーサービスを活用し、さらに上手にSNSプロモーションを仕掛けているなと感じる情報をいくつか見つけたので、紹介させて頂きます。
①居酒屋さん「弁当代金の半額をクーポンで還元」事例
これはTwitterで見かけたのですが(投稿探したのですがソースを失念しました)、
居酒屋さんがデリバリーで弁当を販売していました。
そのお弁当の単価が200-400バーツくらいなのですが、そのお店が仕掛けたプラスのアイデアが
購入金額分の半額分(上限はあったと思いますが)を次回ご来店時に使えるクーポンとして還元していました。
400バーツのお弁当を注文すると(日本円換算で約1350円)結構高いと言う印象を持ちますが、
その半額分のクーポンがもらえると考えるとユーザーは200バーツが戻ってくることになります。
お店としては、店内飲食が可能になった時に利益率の良いアルコールが提供が出来るようになれば、
今回配布した次回来店時のクーポンが、集客のツールにもなります。
目のつけどころが良いアイデアだと思いました。
②お寿司屋さん「こんな時期だからこそのインフルエンサー活用」事例
店内飲食禁止の規制が始まった最初の土曜日。
Instagramを見ていて、ふと目に止まったのがこちらの投稿。
ソース:https://www.instagram.com/p/CQ3g_orN390/
日本でも活躍するタイ人芸能人のYingyaさん。
インスタのフォロワーも23万人いるYingyaさんが「家で食べられるのが1番良い!!!」と呟き、
写真とともにアップされた投稿は2,351件のいいねを獲得しました。
またタグ付けされていた店舗を見ると、OMAKASEという握り寿司で有名なお寿司屋さんでした。
HOTARU 119のインスタへ飛びます。
https://www.instagram.com/hotaru.119/
こちらに関しては、案件かどうかは定かではありません。
ただ、規制が施行された最初の週末にタイと日本で知名度のある芸能人を活用して
プロモーションを仕掛けてくるあたり、さすがだなと関心しました。
また見習うべき点はインスタグラムの美しさです。
この店のコンセプトはOMAKASE。
その日あるネタ+タイ人が好きなウニをセットにして1,999Bahtと
シンプルなことこの上ないアプローチ。
もちろんその他メニューもありますが、とりあえず上記の1品を頼んでおけば、
2名のお腹も満たせつつ、インスタ映えも約束されたようなアプローチには感心しました。
こんな時期だからこそ出来ることを考えよう!
店内飲食が出来ないからこそ自宅で楽しめる物を提供する。
もちろん今考えて明日から実行出来るようなものではないかもしれません・・・
しかし、まだコロナの猛威は続いています。
今から考え続ければ、1ヶ月後には何か面白い企画が閃いているかもしれません。
ただ、考えた企画も拡散する手段がなければ、宝の持ち腐れになることもあります。
弊社は若いタイ人スタッフも多く、集客企画や拡散方法を一緒に考えることができます。
もし一度話を聞いてみたいと思われた方は、お気軽にお問い合わせください。