本記事では、訪日タイ人の旅行者数が増えていることから、特定の地域や交通機関を利用してもらうWeb上でのプロモーション戦略について説明しています。
インバウンド集客で成功しているWebメディアの事例も取り上げているので、是非ご覧ください。
現状の訪日タイ人へのプロモーション
JNTOの調査データによると、FIT(個人旅行客)が増えてきたタイ人が日本旅行時に利用する交通手段の予約を、「自国の旅行会社のWebサイト」を通して行う割合が最も高いことがわかりました。
考えられる理由として、交通機関や観光施設のWebサイトを見ても、タイ語に対応していなかったり、そもそもWebサイトでの予約や購入に非対応のケースもあります。
訪日タイ人の地方旅行の需要は増加傾向にあります。
しかし、言葉の壁や旅行をサポートするための情報コンテンツが少なく、滞在日数に限りのあるタイ人は足を伸ばすことなく集客の機会を損失していることが考えられます。
(※観光・レジャー目的のタイ人平均宿泊数は5.7日)
対策として、現地へのアクセスをわかりやすく説明したタイ語での情報発信や、オンライン上で予約や購入がタイ語で出来る仕組みを整えたりすることで機会損失を防ぐことが出来ます。
訪日タイ人の集客に成功したWebメディアの事例
実際に、訪日タイ人の集客に成功した事例と、インバウンド集客に成功したWebメディアの戦略について、皆様が参考にできる部分を取り上げました。
①Trippino HOKKAIDOのインバウンド集客
先日、タイメディアラボでも取り上げた「Trippino HOKKAIDO」さんは、「北海道旅行をガイドブックなしでも満足してもらう」ことを目指しているWebメディアです。
同社で運営するアプリでは、北海道内の宿泊先や飲食店の検索、また道内で体験できるアクティビティ情報などを見ることができ、
ターゲットを「北海道旅行」+「訪日タイ人」に絞っている為、競合メディアが少ないポジションを確立していることが考えられます。
Webメディアで最も重要な「ブランディング 」を確立し、ニーズを捉えた結果、サイトに訪れるタイ人は着実に増えています。
②熊野古道のインバウンド 戦略
熊野古道は今でこそ由緒ある観光名所として有名ですが、元々は「熊野古道には外国人なんて来るわけない」と地元の人たちに思われていました。
しかし、環境・インフラの整備から始め(交通機関の多言語による時刻表作成・現地の多言語広域マップ制作)
外国人向けのワークショップなど、現地での満足度を高めるために、細かい工夫をしています。
外国人旅行者をさらに増やすため、Webサイトでは、価値の高い有益な情報発信を心がけています。また熊野古道のガイドブックでは、日本の文化や歴史まで、詳しく説明しています。
インバウンド集客を拡大するためには、観光地に関わる情報コンテンツの量が多ければ多いほど興味を示し、現地に訪れるきっかけにつながります。
今後の訪日タイ人へのプロモーション
訪日タイ人に向けたプロモーション戦略だけに関わらず、Webメディアでの目標を達成するためには、
誰に何を伝えるか「ターゲット」を意識した情報を発信することが集客に繋がりやすく重要です。
発信する情報のコンセプトを掘り下げることで、コンテンツの価値はさらに高くなります。
現状、コロナ収束までは訪日タイ人含むインバウンドの需要は回復しないと予測されていますが、Webメディアでの情報発信を継続的に実施し、訪日タイ人の自地域に対する検討熟度を上げていきましょう。
タイ人インフルエンサーを起用したSNSマーケティング、多くのタイ人が閲覧するWebメディアへの広告出稿など、訪日タイ人を集客したいとお考えの自治体・企業様は、弊社のお問い合わせにてご相談ください。